
SEINAN TODAY
2023.09.12
本を読みながら、感じていることを伝え合おう
今日は図書館よりSEINAN TODAYをお届けします。
1年生と「本を読みながら、感じていることを伝え合おう!」を行いました。
本を読み(聞き)、物語の世界に静かに浸らせるために感想を尋ねないということは、読み聞かせの実践の中で大切にされているように思います。
ただ、特に小学生以降においては、ときには読んでいる途中にどんなことを感じているのか、読み終わった後にどんなことを感じたのかを言葉にし、友達と交流することも大切にしたいと思っています。
それによって、自分の思考や感情を見つめて言葉にする力が育まれ、自分と友達の「読み」のちがいから、本からの気づきや本の読み方自体について学び合う機会が生まれるからです。そして何より、1冊の本を友達と分かち合うことの楽しさを体験できるからです。
授業ではまず、『ちびゴリラのちびちび』(ルース・ボーンスタイン作、いわたみみ訳、ほるぷ出版)の読み聞かせを全員で聞きながら、感じていることを言ってみる練習をしました。
例えば、森の動物たちみんなに愛されていたちびゴリラのちびちびが大きくなる場面では、「大きくなっちゃったから、ちびちびが、森のみんなにかわいがられなくなってしまうのではないか」と不安を述べる子や、「森のみんなは変わらずちびちびを大好きだと思う。これまでずっと一緒に遊んできたんだから。」と安心してその後の展開を待っている子がいました。
その後、友達とペアになり、1冊の本を読み合いながら感じていることを伝え合う活動を行いました。友達と本を読み合うことや自分が感じていることを相手に伝えることは、1年生にとって楽しいようで、積極的に取り組む姿が見られました。
ご家庭でも、ときどきでかまいませんので、感じていることを伝え合いながらゆっくりと本を読み進めていくという読み方を試してみていただけたらと思います。