SEINAN TODAY

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2024.03.05

ブックトークをつくろう!

今日は図書館よりSEINAN TODAYをお届けします。今回は、6年生が「ブックトークをつくろう!」に取り組んだ様子をご紹介しますね。


■「ブックトークをつくろう!」の活動内容

ブックトークとは、一つのテーマに沿って順序よく複数の本を紹介することです。司書によるブックトークの実演とそのつくり方のレクチャーの後、早速子どもたちがブックトークをつくり始めました。今回は子どもたち自身が好きなテーマを設定し、本「2冊」をつなげて紹介する「ミニブックトーク」に取り組みました。

テーマを決めるためには2冊の「共通点」を見つける必要があります。また、1冊目と2冊目をつなぐ「つなぎ」の原稿を作るためには、1冊目と2冊目の「相違点」を意識するのがポイントです。子どもたちは、こうした点に苦労しながらも、工夫しながら原稿を作り、グループで発表し合いました。


■子どもたちがつくったブックトークの<テーマ>と『本』の例

・<海>『波のそこにも』『生物がすむ果てはどこだ』
・<動物と生きる>『獣の奏者』『ティゲルファル』
・<裁判官になったつもり>『こども六法』『昔話法廷』
・<6月>『夏の庭』『こども電車』

個性的なテーマや本の選択が楽しいですね。例えば「海」というテーマにした子は、平家物語をモチーフにした物語『波のそこにも』と、科学掘削船が海底の地層から生物を探す研究を描く知識の本『生物がすむ果てはどこだ』を組み合わせました。このような意外な2冊の組み合わせにより、ブックトークの面白さは膨らんでいきます。


■ブックトークの発表を終えた子どもたちの感想

数例だけ感想を紹介しますね。

・友達のブックトークを聞くのが楽しかったし、いろいろな本を知ることができました。自分がふだん読まないような本もあって、読みたい本を見つけることができました。

・みんな、2冊のつながりが面白くて楽しかったです。2冊をつなげてみるともっと面白くなるということがわかりました。

・2冊の本をつなげるところが難しくて考えるのが大変だったけど、発表できて、拍手もしてもらえて嬉しかったです。

・ブックトークづくりは大変でした。特に大変だったのは、1冊の本に興味をもってもらうような文章でまとめることです。それぞれの本の特徴やポイントをまとめられるように工夫しました。

・原稿を書く中で、いつも本を読んでいるときよりも、本やその本に書かれている人の心情について詳しく知ることができました。

2冊の本を関連づけるような思考を働かせ、魅力的な表現を生み出すことに苦労しながらも、工夫してブックトークづくりに取り組んだ子どもたちの様子が伺えます。また、自分の発表だけでなく友達のブックトークを楽しみ、読みたい本を見つけることにもつながったようです。


■子どもが作成したブックトーク原稿

1作品だけ紹介します。長くなりますが、ご興味のある方はご覧ください。

テーマ<外国語が好きになるかもしれない>(Wさん)

(導入)僕は、外国語を自分自身が習得することはあまり得意ではありません。でも、外国語について知ることはとても好きです。そこで「外国語が好きになるかもしれない」というテーマで本を紹介します。

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①『言語世界地図』(町田健:著、新潮社)

この本は、46の言語について書かれています。普通に見るとあまり面白そうとは思わないかもしれません。しかし、46個もの言語が説明されているので、普段聞かないスカンジナビア諸語をはじめ、普段使っている日本語など、さまざまな言語について知ることができ、とても面白いです。
外国語を知ることで、その言葉を使っている国のことや、その国の歴史などがわかりました。また、おもしろい発音のちがいも見つけました。例えば、「ひまわり」を描いた画家ゴッホ(Gogh)は、オランダ語ではホーホのような発音になります。日本語ではありえないような発音で意外な単語のものが多くありました。
皆さんもぜひ読んでみてください。
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(つなぎ)「外国語」と聞くと、みなさんはどう思いますか? 苦手な人は「さいあくだ〜」と思うと思います。「難しくて覚えられない」と思うかもしれません。そこで、この本を紹介します。

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②ピーター流外国語習得術(ピーター・フランクル:著、岩波書店)

この本の筆者ピーターさんは、ユダヤ系ハンガリー人です。ピーターさんは12ヵ国語を使うことができます。ハンガリー語をはじめ英語、日本語などさまざまな言葉を操っています。
この本ではピーターさんがどのように12ヵ国もの言語を学んでいったかや、外国語を学ぶことで生まれるメリットなどが、自分の体験談を交えながら書いてあり、とても面白いです。
この本にはシリーズもあるのでチェックしてみてください。
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(まとめ)これらの本を読む中で、外国語を知ることはいいことで面白いなと思いました。みなさんもぜひ読んでみてください。「外国語が好きになるかも」しれませんよ。

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